「AIで作れる」の実物を、見たことがない
AIに頼めば作れます、という話はもう何度も見ていると思います。 で、実際に自分で頼んでみると、それっぽい画面は出てくるんですよね。 出てくるんだけど、それを何に使うのか、どこまで作れば終わりなのかが分からないまま止まって、 そのうち開かなくなる。
足りていないのは、頼み方ではないと思っています。最後まで作りきった実物と、その途中で何を決めて何を間違えたのかの記録が、どこにも落ちていない。 完成した見た目だけを見せられても、自分に同じことができるかは判断できないじゃないですか。
いま読んでいるこの画面が、その実物です
この学び場は、僕がコードを1行も書かずに作ったものです。
いま目を通している記事の組み方も、押せるボタンも、上に出ているロゴも、 記事の中に出てくる図解も、全部AIに作らせています。 僕がやったのは、何を作るかを決めて、出てきたものを自分で使って、 違うところを言葉にして直させることだけ。
なのでこのコースは、売り文句ではなくて、作業の記録です。実際に書いた決めごと、実際に渡した文面、実際にやらかした事故まで、順番に見せていきます。
全体の地図
先に出しておきます、通った道の全体を。
| 順番 | やったこと | このコースのどこ |
|---|---|---|
| 1 | 壁打ちして、決めごとを1枚にまとめる | STEP 2 |
| 2 | 中身より先に、空っぽの画面を作らせる | STEP 3 |
| 3 | 記事を量産する型と、検品の仕組みを作る | STEP 4 |
| 4 | 図解をまとめて作る | STEP 5 |
| 5 | ロゴと、起動の演出を作る | STEP 6 |
| 6 | 踏んだ落とし穴を数え直す | STEP 7 |

自分で決めたところと、任せたところ
ここが、このコースでいちばん持って帰ってほしいところです。
| 自分で決めた | AIに任せた |
|---|---|
| 何のために作るのか | 画面の組み立て方 |
| 誰に向けて作るのか | 文字の大きさや余白の細かい数字 |
| 作らないものは何か | 図解の絵柄をそろえるやり方 |
| 言葉をどうそろえるか | 壊れたところの直し方 |
| 出す前に何を確かめるか | 確かめる作業そのもの |
左の列は、全部言葉で書けるものです。技術の話が1つもない。 逆に右の列は、僕が知らないことばかりで、知らないから指定のしようがなかった。
作り方を知らないことは、ここでは不利になりません。
知っている人ほど途中の作り方まで指定してしまって、かえって遠回りになったりする。知らないから、どうなっていてほしいかだけを言うしかなかった。結果として、それがいちばん通る頼み方でした。
で、結局どのAIを使ったのか
先に答えを出しておくと、3つです。しかも役割は全然違います。
| 何に使ったか | どのAI |
|---|---|
| 作るものを決める壁打ち | ChatGPT |
| 画面・記事・仕組みを作らせる | Claude Code |
| 図解を作らせる | Codex |
珍しい道具は1つもありません。どれも普通に触れるものです。 差が出たのは道具のほうではなくて、どの順番で、何をどこまで決めてから渡したか。このコースで見せるのは、ほぼそこの話になります。
順番を入れ替えると、たぶん壊れます
この並びには理由があります。決めごとが無いまま画面を作らせると、 出てきたものが合っているのかを判断できない。器が無いまま記事を書くと、書いたものの置き場所が無い。 図解を先に作ると、文章を直したときに全部作り直しになる。
実際、僕は図解を作るタイミングを一度間違えていて、あとから作り方ごと変えています。 その話はSTEP 5で。
読み始める前に、1つだけ
結局、もともと作れる人がAIを使ったから作れただけで、自分がやっても同じにはならないのでは。
僕はコードが書けません。いまも書けないままです。ここで見せるのは技術ではなくて、決め方と頼み方と、直し方の3つです。この3つは、作るものが学び場でも、自分用の記録の道具でも、そのまま同じものが使えます。
ここまでのまとめ
このコースで見せるのは完成品の自慢ではなく、決めごと・頼み方・事故の記録です。 読み終わったときに、自分の番の順番が分かっている状態にします。
- この学び場そのものが、AIに任せて作った実物だと分かった
- 自分で決めるところと、任せるところの境目が言える
- 6つの工程を、順番に並べられる